緑内障の種類

同じ緑内障にも種類がある!?

緑内障にはいくつかの種類があります。

 

眼圧が高くなる原因によって主に、下記の3つに分けられます。

 

 

「原発緑内障」
「発達緑内障」
「続発緑内障」

 

 

まず、メカニズムに関して少し解説します。

 

目の中では房水といわれる液体が絶えず産生されています。

 

房水はつくり出された分だけ、シュレム管という排水口を通じて眼球の外に排出されます。

 

 

産生=排出←ここのバランスが整っている場合には、視神経は傷つけられません。

 

 

しかし、シュレム管の排出能力が落ちると、逃げ場を失った房水は目の中にとどまり続けます。

 

 

その結果、目の内部にかかる圧力(眼圧)が上昇します。

 

必要以上に高い眼圧は、目の神経を圧迫して、視神経に影響を与えてしまいます。

 

水風船をイメージすると分かりやすいかもしれません。

水(房水)がないと、風船の形を維持できないですが、水(房水)が多すぎると風船の中身が圧迫されていきますよね。

 

目には神経があり、逃げ場を失った房水が神経を圧迫して傷つけてしまうのです。

 

 

 

でも、圧迫がそんな影響ある??って思われる方は東京の満員電車をイメージしてみてください。

 

 

 

ギュウギュウな車内から、目的地に降り立ったら疲れていませんか?

 

目の神経もそんな状況が1日中続いてしまっているのです。

 

 

 

 

 

 

それでは、少し脱線しましたのでそれぞれの特徴を紹介していきます。

 

 

【原発開放隅角緑内障】
房水の出口である線維柱帯が徐々に詰まってしまい、眼圧が上昇します。ゆっくりと病気が進行していく慢性の病気です。

 

 

 

【正常眼圧緑内障(NTG)】⇒日本人の大部分がこの病態!
眼圧が正常範囲(10〜21mmHg)にも関わらず緑内障になる人がいます。

 

これを「正常眼圧緑内障」と呼びます。

 

大規模な調査の結果から、緑内障の約7割が正常眼圧緑内障であり、
欧米人にくらべて日本人に多いことがわかりました。

 

 

 

【原発閉塞隅角緑内障】
隅角が狭くなり、ふさがって房水の流れが妨げられ眼圧が上昇します。

 

慢性型と急性型があります。

 

特に急性の場合は失明の危機がありますので、迅速で適切な処置が必要となります。

 

 

 

【発達緑内障】
生まれつき眼内の水の流れ路が未発達であることから起こる緑内障です。

 

 

 

【続発緑内障】
外傷、角膜の病気、網膜剥離、目の炎症など、他の目の疾患による眼圧上昇や、ステロイド剤などの薬剤による眼圧上昇によっておこる緑内障です。

 

緑内障になった主原因が眼圧でない場合、何かに続いて緑内障になるので「続発緑内障」と言います。

 

 

これらが、一通り緑内障の大きな種類になります。

 

 

 

それでも、なんで日本人は正常眼圧緑内障が多いのだろう??」と疑問に思った方も
いらっしゃるかと思いますので、解説します。

 

 

 

視神経障害は、あなたが耐えられる眼圧より高い場合に引き起こされます。
(つまり視神経が強いと、眼圧が多少高くても特に影響が出ません。)

 

逆に、日本人の視神経は欧米人よりも繊細ということです。

 

ですので、正常眼圧と呼ばれる正常範囲(10〜21mmHg)であっても、視神経が障害されてしまうわけです。

 

 

正常眼圧緑内障は緑内障の中でも、特に気づきにくい病気です。

 

眼圧が高くなくても、緑内障にかかることがある、と覚えておいてください。

自宅で改善できる緑内障



今や40歳以上の20人に1人は「緑内障」です。

いつも電車で見かけるあの人も。
会社で一緒に仕事しているあの人も。
久しぶりに会った友人のあの人も。
誰もがなりうる病気が「緑内障」です。


実は緑内障なのに知らないで過ごしている人よりも、
緑内障と診断され病気と向き合っているあなただから出来ることがあります。



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